「はい、みんなも知っている通り
転校生がいます。
自己紹介をどうぞ」


当たり障りのない担任から
紹介された双子


やっぱりトップモデルを
はるだけあって
顔はものすごい美形だ


けどそんなのこのクラスでは
当り前のようなもので


今更特別みんな驚いたりしない



『見たことある』



前のせいに座る美夜がつぶやく



「そっか。」


『でも、私あの人』


「あっ美夜ちゃんみーけっ!!」


突然美夜の目の前に立つ
黒羽 麗央


「これから同じクラスだね!
もう一年もないけどよろしくね!」



『・・・・ん。』



「うわーテレビで見たまんま!
クールなんだね!!
本当可愛いー!!」



「麗央、いい加減にしてよ
転校初日に悪目立ちしないで」



「えー固いなぁ。
麗華は厳しいんだから」


「麗央がゆるすぎなの
早く席ついて」



「はーい」



「ごめんなさいね。
あんなのだけど悪い人間では
ないからね」



コクっ


麗華に微笑まれた美夜は
小さく頷いた



美夜の言いかけた言葉が気になる