作業をやめ美夜の手伝いに
向かう
出来た料理を運び
席につく
「いただきます」
『いただきます』
「おいしい。
また料理の腕上げたね」
『本当?嬉しい』
今日のメニューは
美夜が好きな煮込みハンバーグ
美夜のお母さんの得意料理のひとつだった
小さい頃から美夜は何か
嬉しいことがあると
これを食べるくせがある
今日は新曲のおかげで
このメニューなのかな
「ごちそうさまでした。
すごくおいしかったよ」
『お粗末様でした。』
美夜の食器を洗う心地い音を
聞きながらまた軽い作業に入った
「ふぅ・・・。」
『やっと終わった?』
軽く済ませるはずだったはずが
いつのまにかのめりこんでいたのか
美夜の髪がぬれていて
頬がほんのり赤くなっていた
