ミーアキャット






「はいはい。
お前から大翔とったら
何されるかわかったもんじゃ
ねぇしな」



ポンポン



「美夜座ろう」


『ん。』



「なんでそんなに
俺と大翔の対応ちげぇかねぇ」


ぶつぶつ言いながらも俺たちに
ついてくるハヤテ



こいつも高校に入ってからの
腐れ縁だ


なんだかんだ学校にいる間は
一緒にいる



「また美夜に振られてんの?
ハヤテ」


「ふられてねぇし!
お前こそさっき呼び出しに
きてた男とはどうしたんだよ
日向」


「あれは残念ね。」



「またかよ!
お前のハードル高すぎ!
あの男タレント科では結構な
感じねぇのかよ?」



もう一人俺たちとつるむやつがいる

美夜の席の右隣


透き通る真っ白な肌
まっすぐな黒髪
すらっとした手足


麻生 日向


美夜と唯一女の友達
ってやつだ



『ひな、大翔が新しい曲を
作ってくれたの』



小さく微笑む彼女に
日向もメロメロらしく
同じく綺麗に微笑んで
頭をなで繰り回してる




「よかったね」




「日向、それぐらいにして
やって。美夜の髪の毛
ぐしゃぐしゃだから」