「愛川さん、だよね?

ちょっと屋上に来てくれない?」


椎名くんといるとき、声をかけられた。


彼女の名前は、中川陽菜ちゃん。


おとなしめの子で、休み時間はいつも本を読んでいる。


「一応俺も一緒に行っていい?」


「全然いいよ!」


私たち3人は屋上に向かった。