＊花音side





朝が来た。





いつも通り、寒いなって思いながらも起きて。





顔を洗って、朝ごはん食べて、制服着て、歯を磨いて…





寝癖がないように髪を少し丁寧にといで、いつも通りマフラーを巻いて…





全ての支度を終えて、ドアを開けると変わらず優がいて、





「おはよう」





って、言うんだ。





おはようって私も言って、どうでもいい話をして、隣歩幅を合わせて…





教室に一緒に入ると、優はそそくさと自分の机に荷物を置いて教室から出て行ってしまった。