今と過去が、繋がった。






その瞬間、無意識に体が動いていた。






お願い、神様。






「ゆうっっっ!!!!!」






どうか、私の大切な人を









死なせないでください。






バイクはすぐそこに来ていた。







子供を抱っこしている優の腕を力の限り引っ張った。







次の瞬間、私の目には






珍しく快晴な、冬の青空が広がっていた。






私は目を閉じた。






ゆっくり流れていく時に身を委ねて





あぁ、やっと思い出せた。






どうしてこんなに忘れていたのだろうと。






ねぇ、優。






ずっと、ずっとずっと






好きだったんだ。