莉乃も、向こうで幸せになれよな。






俺は、ここで花音を幸せにするから。






もしふられても、俺はずっと花音を見守り続けるから。






莉乃には俺の気持ちが届いてないかもしれない。







でもこの気持ち、俺の決心が 遠いところにいる莉乃にも伝わっていますように。






俺はきっと、莉乃を好きになっていたよ。






自分でも、信じられないけれど。






ありがとう、莉乃。






俺も幸せになるよ。







そう心に誓って、俺はその手紙をそっと引き出しの奥にしまった。