「優?!どうしたの?!」





すると、小さくかすれた声でこういった。






「花音が事故にあったんだ…死んじゃったらどうしよう…」





その姿は、まるで子供のようだった。






"花音"ときいて、顔が引きつる。






「莉乃…キスして」





優は、私の耳元で小さく言った。






いきなりのことに、心臓がバクバク言い出す。





「そうしたら、俺忘れられるかも。」






優、どうしちゃったの?






なんだか、怖いよ。







「ねぇ、ゆ…」







すると、少し強引に口がふさがれた。