えっ?
今、私……匠にkissをされている!?

ちょっと待て。
な、なんで元カレのあんたにkissをされないと
ならねぇーんだよ!?

私は、怒りで口を離そうとした。

しかし、力の強い匠は、
押さえ付けてなかなか離れようとしない。

ちょっと……!?
しかも段々と深いkissをしてくるではないか。

まだ乗っていた人が少なかったから
良かったものの。いや、良くないが…。

そうしている間に
エレベーターは、1Fに着いた。

ドンッ!!

何とか匠を押し退けると私は、エレベーターから
降りて歩いて行く。

「ちょっと待てよ!?茜……」

「ついて来るな。あんたは、
もう元カレなんだし私とは、関係ないんだよ!?
なのにkissするとか信じられない」

一瞬、昔を思い出してしまったじゃないか。 

「別れたことだって、一方的で俺は、
納得していないんだぞ!?
確かに浮気しちゃったけど。
あれは、ただ魔が差しただけで本気じゃねぇーし。
俺は、今でも茜のことが好きだ」

「調子のいいこと言うんじゃねぇーよ!?
どーせ。騒ぎが無かったら私のことなんて
忘れて違う女と仲良くやっていたくせに。
そもそも魔が差したって何?
魔が差したら何でも許されると思うな」

怒りが込み上げてくる。

ボコボコにしたのにまだ、足りないというのか!?

すると匠は、私の手を掴んできた。