マジ、腹が立つ。

死ね。鬼課長!!

心の中で何度叫んだか分からない。

だが我慢だ。やっとOLになれたのに
いま騒いでクビにされたくない。

グッと我慢して席に戻った。

書類の書き直しって……めんどくさい。
早く終わって……ビール飲んで転がりたい。

そう思いながら過ごしていた。

だが、ある日。
私は、いけない物を見てしまった。

いやいや、たまたまなんです!

書類を提出する際にたまたま課長のペンが
床に落ちてしまい私は、拾うためしゃがんだ。

課長は、席を外していたし

すると……赤色の毛糸?みたいなのが
ぶら下がっていた。

何だろう……これ?

私は、気になり引っ張ってみる。
すると、ズルズルとさらに抜けていく。

えぇっ!!?

慌ててその赤い毛糸の跡を追う。
そうしたら課長のデスクの引出しに挟まっていた。

課長の……?

気になり私は、その引出しを開けてみた。

書類の中に編みかけの手編みの
マフラーがあった。

赤い色の……。

な、何で、こんなところに!?

私は、思わず引出しを閉めた。

今の幻?いや、まさか……。

私は、恐る恐るもう一度引出しを開けた。
やはり編みかけの赤いマフラーを発見。

ま、間違いない。