取り合えず……後は、
課長の家族と仲良くなるのみだ。

姑問題や小姑など嫌なニュースなどが
あるからなぁ~。

それに課長の父親と亡くなった祖父は、
警視総監だし。

や、ヤバい……緊張してきた。

緊張しながら車に乗っていた。

「茜。あれだ、俺の家」

「えっ……?」

車の中で覗くと……ま、マジでか!?

見えるのは、和風の雰囲気を漂う屋敷だった。

ど、どれだけ金持ちだよ!!?

警視総監ってそんなに儲かるの?
いや、確かサツのトップだから当たり前か。

暴走族にとったらサツは、天敵なので
関わらないようにしていたのであまり詳しくない。

「課長。課長の話だと
もっと一般的な家だと思っていました」

だって妹の世話をしないといけなかったり
家事とかやるぐらいだし。

この家だとお手伝いさんぐらい
ゴロゴロ居るだろ!?

「そうか?普通だと思うが……」

「いや、どう見ても普通じゃねぇーだろ!!
お手伝いさんは、一体、何人居るんですか!?」

思わずツッコんでしまった。

「1人だ。掃除は、業者に頼んだりするが
まぁ、高齢のふみさんだと大変だから俺が
よく手伝っていたんだ!
母は、働いていたし裁縫が得意でも
料理とか苦手だったし」

あーだからか。

なるほど、それで課長が家事とか
得意になったのか。

いやいや、それでも凄いだろ。