あちこちにシミが目立つ見飽きた病室の白い天井。それを眺めるのもかれこれ2年経った。
私はもうすぐ死ぬ。医者からはいつ死んでもおかしくないと言われた。

「よぉ、元気?」

そう言って病室に入ってきたのは幼馴染の春樹。

「まぁまぁかな?」

なんて適当に返す。春樹には私の命があと少ししかないことは伝えてない。怖い。

「亜紀の病気早く治るよう、短冊に書いてきたんだ。今日七夕だから」

「ありがとう!」

その日の夜に私は死んだ。