精神科に行くと直ぐに検査をされた。見たこともない機械の中に入れられたり、30分くらい質問されたりと疲れていた新堂にとっては大変な検査だった。

1時間後…検査結果が出た。脳波にも異常はなかったが、問診の結果、多重人格と断定された。

医師は通院を薦めたが、怖くなった新堂は病院を逃げ出し、マンションに帰った。

マンションに着くなり、急に眠気に襲われ、眠りについた。

翌日、目が覚めるとテレビがついていた。

そのニュースでは前日会ったばかりの精神科医の死亡のニュースが報じられていた。

《まさか…もうひとりの私が…!?またメモがあるかもしれない…》

第六感のようなものが働いた…

ゆっくり立ち上がり、机の上を見ると案の定、メモがあった。

『あなたと私は文字通り一心同体。私から逃げようなんて思わない事ね。』

「やっぱり、もうひとりの私が…」

次の瞬間、激しい頭痛に襲われ、気を失った。

気が付いた時には数日経っていて、転入初日になっていた。

《逃げててもダメだ!》

新堂は覚悟を決め、新しい学校に向かった……。