須田の死体が発見されたのとほぼ同時刻、俺と絵里は新堂の家の前にいた。

絵里の話によると新堂はワケ有って両親と離れて独り暮らしをしているとのことだった。

ビンポーン。

…………。

「誰もいないみたいね…明日香ちゃん、学校も来ないでどこ行ったんだろうね…」

「さぁな…そういえばお前、なんで新堂と仲良くなったんだ?クラスも違うだろ?」

俺は何気無く聞いたつもりだった。
しかし、絵里は俺の質問に戸惑っているようだった。
「それはね…」

絵里が渋々答えようとした時、

「あれ?鳴瀬君に絵里ちゃん!!二人ともどうしたの?」

新堂が現れた。

「新堂。お前今まで何処にいたんだよ?お前にちょっと聞きたい事があってな。今ちょっと一緒来てほしい。時間大丈夫か?」

俺は軽い感じで新堂を誘った。

しかし新堂は何かを察したように顔が険しくなっていった。

「時間ないって言ってもまた後日来るんでしょ?…いいわ!行きましょう。」

新堂はあっさり承諾した。