俺が必死になって探していた須田の彼女は絵里だった…。

まるで鈍器で後頭部を撲られたような衝撃を受けた…
それでも俺は勇気を振り絞って二人に駆け寄った。

「おっす!!お前等が付き合ってたなんてなぁ♪ちょっとビックリだぜ!笑 つか須田!絵里と付き合ってんなら言えよ!」

誰の目から見ても俺は動揺していた…

「わりぃわりぃ♪この前は鳴瀬と絵里がケンカして言いづらかったんだよ!笑」

そう言った須田は幸せなオーラに溢れていた。

「あ~そっか!それもそうだな…。」
俺は少し自分が惨めになった…

「それよりエイジ、なんか用?エイジがうちのクラスに来るなんて珍しいじゃん☆」

絵里が聞いてきた。

俺は戸惑いながら放課後に新堂の自宅に連れてってくれるように頼んだ。
絵里はこころよくOKしてくれた。

用が済んだ俺はその場から逃げるように立ち去った。
放課後になり、俺は絵里と新堂の家に向かった。

その途中ふとある事に気が付いた。

《須田の彼女が絵里って事は、高木らしき人を横浜で見たのも絵里って事になる…》

そして俺は意を決して絵里に聞いた…