犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】

私はただ平凡な生活を送りたいだけだったのに。



私がママとパリへ行かなかった時点で、平凡な生活は幕を閉じていたのかもしれない。



気づけば私は、教室には行かずに屋上への階段を上っていた。



こんなに優等生の生徒が多い学校では、無断欠席でも、体調が悪かったと言えばすぐに信じてもらえる。



サボってもそれを咎める人はいない。



いつもは閉まっている屋上の扉。



一か八か、ドアノブを回してみた。



「あ…」



開いた…。