犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】

私が聞きたいのはそこじゃない。



「そこでだ。園原さんと一つ屋根の下で暮らすことで、本当の尊さというものを知ってほしい」




「えと…あの、理事長…」



「園原さんを奪い合うことになろうとも、私としてはそれさえ本望だ」



どこかママと似る部分が垣間見える理事長は、次から次へと言葉を発した。



その口は止まることを知らない。



「どうだろう園原さん」



「へ…」



「伊織か涼平。どちらかと本気になってみてはくれないだろうか」



正気だろうか。