「はい!シバくんも!」



このやりとりは昇降口の前。



何十人という女子に見られている。



「ちょっと園原さん」



ビクッ



と、2人が見えなくなると、そんな低い声が聞こえた。



「な、なんでしょうか…」



「お話しがありましてよ」



「わ、私はないんですが…」



そう答えると、ガシッと腕を掴まれて、強制連行されそうになる私。