きっと、学校へ近づくにつれて敵は増えてくだろう。



でも、そんなことで、2人を避けるなんてこと私にはできない。



3人で笑いながら歩いて行くと、案の定たくさんの女子に睨まれた。



ひぃ、と肩をすくめる。



どんなに強気になったって、怖いもんは怖い…



しかも今日は、イケメン2人に挟まれてる私のことだ。



女子たちの目は、これでもかというほど開き、殺意までもこもっているように見えた。



「じゃあ美羽ちゃん!授業頑張ってね!」



大学の方向へと2人が歩いていく。



シバくんがブンブンと手を振っていた。