嫌じゃない。



「じゃあ次、私が鬼!」



抱きついていたシバくんをはがし、振り向いて笑う。



ハッとしたシバくんが、パタパタと遠くへ逃げた。



「5秒数えたらいきまーす!」



「5秒…?!」



「いーち、にー…」



「ずるい…!」



純粋に鬼ごっこを楽しんだの、いつぶりかな。



「ごー!いきまーす!」