犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】

もう少しで沈み切ってしまう夕陽が、淡いオレンジ色で桜を照らしていた。



心が穏やかになっていくよう。



「気を遣ってくれたんですね」



「なにがー?」



「何も考えてないわけじゃ、なかったんですね」



ポリポリと頬をかくシバくん。



この人は嘘のつけない、優しい人なんだろう。



「よーし美羽ちゃん!おにごっこしよう!」



「うぇ!?おにごっこ!?」



まさかこの雰囲気でそんなこと言い出すとは…やっぱりシバくんは分からない。