犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】

「し、シバくん…っ」



握られた手は解けない。



さすがに私でも、やばいと感じた。



学校を出ても、シバくんはスピードを緩めるだけで手を離そうとはしない。



「あ、あのシバくん…」



「なぁに?」



見上げたシバくんの顔が可愛すぎて、つい口ごもる。



ギュッと握られた手も、もちろん悪い気はしない。



「か、勘違いされちゃうから…」



「えー?いいじゃん!」