犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】

校舎が違えば、終わる時間が同じだとも思えない。



「美羽ちゃんの帰る時間に合わせた!帰ろ!」



「合わせたって…」



シバくんに困っていると、何やら視線を感じた。



まさか、と顔を上げると、やはりお嬢様たちが私を睨んでいる。



シバくんも玉城さんと同じ類…?



「帰ろ美羽ちゃん!」



「あ、ちょ…っ」



何も知るはずがないシバくんが、私の腕を引っ張って廊下を進む。



すれ違う女子が、殺意さえも感じる目をしていたのを、私は見た。