犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】

「そんな人気者がアナタなんかと歩いてみなさいよ。隣に立つことさえ貴重だと言われてる存在よ?…女子全員を敵に回したと言っても過言じゃないわ」




「あ、あぁ…そういう…」



なるほど、と納得はできたものの、その分恐ろしさが芽生えてしまった。



下駄箱でシューズだとは思えないほどオシャレな靴に履き替え、そのまま教室へ向かう。



もちろんその間、すれ違う女子は私を睨むように見ていた。



「り、リリ…どうしよう」



「どうしようって言ったって…時すでに遅し、ね」



「そ、そんなぁ」



私はただ、平穏にこの学生生活を過ごしたいだけなのに。



お嬢様しかいないこの学校、出る杭は打たれるとばかりに、目立つ者は消されていく。