「シバくん。朝ですよ」



体をゆすってみても、何の返事もない。



「ほっといていいよ。どうせ起きないから」



戻ってきた玉城さんが眠そうに言う。



「そ、そうなんですか…」



私は言われた通り、シバくんを放って自分の用意をすることにした。



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「いつもああなんですか?」



「そう。毎朝のことなのに、一緒に行こうなんてよくも言えたもんだよ」



あれからシバくんが布団から出てくることはなく、玉城さんと2人で登校することに。