「タマは素直じゃないなー」



そう言って私にくっつくシバくんの顔の近さったらもう。



息がかかってしまうほどだ。



「あ、あの…」



「ん?」



「ち、近いです…」



シバくんも20歳の男性ってだけあって、身長や体の大きさは私と比にならない。



私なんかすっぽり収まってしまいそうで、気が気ではなかった。



「えー?何、照れてるの?」



「ち、ちが…そういうことじゃなくて…!」



「かーわいい!」