「え?」



聞き返す私に、玉城さんはフッと笑って続ける。



「美羽が」



ドックン、と心臓が痛くなるほど跳ねた。



玉城さんから目が離せない。



今まで、玉城さんが私のことなんて呼んでるかなんて、気にしたことなかった。



ただ私の名前を呼んだだけ、それだけなのに



なんだろう。



「食べないの?」



「え!?…あ、や、た、食べます!」



「なんでそんな慌ててんだよ」