いい香りに目が覚めた。



隣ではシバくんが、眠そうに寝返りを打つ。



今日は土曜日で、学校は休みのはず…



時計は6時半を指して、いつもの休日なら、こんな時間に朝ごはんは作らないはずなんだけど…



私は眠い目をこすりながら、リビングへ向かった。



「…玉城さん…?」



「あぁ起きた?」



クスリ、笑った玉城さんは、どこか機嫌が良さそうで。



目玉焼きを2つ、お皿に乗せていた。