だとしたら何で…



それに、覚えてないってどういうことなんだろう。



「玉城さん、まだ起きてるかな」



「は?」



「ちょっと話しして____ 」



起き上がろうとした私の背後から、シバくんはギュゥッと私を抱きしめた。



「ちょ、シバくん?」



「行かないで美羽ちゃん……」



か細く聞こえる、シバくんの甘えた声。



咄嗟に力が抜け、シバくんの胸の中へすっぽり。