ふと目を覚ますと、部屋は肌寒いくらいに冷えていた。



「さむ…」



眠い目をこすりながら、布団を被り直す。



エアコンのリモコンが遠くて、止めようにも眠さに勝てない。



ウトウトと、再び夢の中へ戻ろうとしたときだった。



___ガチャ



部屋の扉を開ける音がして、パッと目を開く。



上条さん帰ってきたのかな?そう思って、眠い体を起こし、玄関まで向かった。



「…え」



眠かったはずの頭は、一瞬にして冴えた。