「おい柴崎、さすがにもうやめとけ。参拝者にも迷惑だよ」
他の参拝者の人たちが、ジロジロと迷惑そうにこちらを見ている。
私はシバくんをおもいきり突き放した。
「い、いい加減にしてよシバくん…っ」
もしかしたら、ここまでシバくんを拒否したのは初めてかもしれない。
シバくんに離してくれる気配はなかったし、やむを得ない状況だった。
それなのに
「タマだったら…」
シバくんは色のない目で私を見下ろした。
他の参拝者の人たちが、ジロジロと迷惑そうにこちらを見ている。
私はシバくんをおもいきり突き放した。
「い、いい加減にしてよシバくん…っ」
もしかしたら、ここまでシバくんを拒否したのは初めてかもしれない。
シバくんに離してくれる気配はなかったし、やむを得ない状況だった。
それなのに
「タマだったら…」
シバくんは色のない目で私を見下ろした。

