犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】

「おい柴崎、さすがにもうやめとけ。参拝者にも迷惑だよ」



他の参拝者の人たちが、ジロジロと迷惑そうにこちらを見ている。



私はシバくんをおもいきり突き放した。



「い、いい加減にしてよシバくん…っ」



もしかしたら、ここまでシバくんを拒否したのは初めてかもしれない。



シバくんに離してくれる気配はなかったし、やむを得ない状況だった。



それなのに



「タマだったら…」



シバくんは色のない目で私を見下ろした。