「バスから降りたら自由行動になります。14時になったら戻ってくるようにね」
先生がそう呼びかけると、バスの中は一層うるさくなった。
私には、そこまで騒げる元気が今はない。
「…2人のこと?」
下を向く私に、上条さんが優しい声をかける。
「あ、いや…まぁ、はい…」
上条さんの気分まで落としたくないのに、否定もできず頷くことしかできなかった。
「ごめんなさい…」
「何で謝るんだよ。俺だって気になってるし、お互い様」
眉を下げて笑う上条さんに、感謝の言葉もない。
先生がそう呼びかけると、バスの中は一層うるさくなった。
私には、そこまで騒げる元気が今はない。
「…2人のこと?」
下を向く私に、上条さんが優しい声をかける。
「あ、いや…まぁ、はい…」
上条さんの気分まで落としたくないのに、否定もできず頷くことしかできなかった。
「ごめんなさい…」
「何で謝るんだよ。俺だって気になってるし、お互い様」
眉を下げて笑う上条さんに、感謝の言葉もない。

