犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】

「バスから降りたら自由行動になります。14時になったら戻ってくるようにね」



先生がそう呼びかけると、バスの中は一層うるさくなった。



私には、そこまで騒げる元気が今はない。



「…2人のこと?」



下を向く私に、上条さんが優しい声をかける。



「あ、いや…まぁ、はい…」



上条さんの気分まで落としたくないのに、否定もできず頷くことしかできなかった。



「ごめんなさい…」



「何で謝るんだよ。俺だって気になってるし、お互い様」



眉を下げて笑う上条さんに、感謝の言葉もない。