犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】

「今日はもう遅いから寝よう。また明日、2人に会ったときに、さ」



きっと私のしかめっ面に気づいたんだろう。



肩をポンポン、と叩いた上条さんは、ベッドに入ると背中を向けた。



何から何まで、気がきく人だなぁ、なんて。



昨日とは比べ物にはならないほど、寂しいくらいの広さがあるベッドに入り、私はゆっくりと目を閉じた。



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それから、なんの変化もないまま強化合宿は最終日になった。



玉城さんもシバくんも、すれ違えば会話をしてくれるし、その表情はいつも通りだと思えるほどで。



だけど上条さんの言う通り、2人での会話はないように見える。