チラッと玉城さんを見ると、玉城さんも何やら願い事を書いてるようだ。



玉城さんでも願い事なんて書くんだ…



なんてボヤ〜っとしていると、



「美味しいものが、たくさん食べられますように…って美羽ちゃん欲張り〜」



横からシバくんに短冊を見られてしまった。



「!?ちょ、ちょっとシバくん、何見てるの!」



「見えちゃったんだよ。というか、もう少し乙女っぽい願い事にしなよ…」



「う、うるさいな、ほっといてよ」



恥ずかしくなって、そそくさと笹にくっつける。



風にユラユラと揺れる短冊を、一番星が照らした。