人目を避けてすぐホテル

事終わればすぐ帰る


いつ奥様が殴り込んでくるかわからないから、愛されていると錯覚まで、これ以上は怖い

「もう、帰るのか?」

「早く帰らないとまた遅刻しますよ」

このまま嫌いになれたらどんなにいいのか?

「じゃあまた会社で」

キスも甘い言葉も言わずに
課長を残してかえった





午後の気だるい空気を一括するような寸座く課長の怒鳴り声

山辺君が呼ばれた

「発注数が違う、去年のデータだ、今日中にやり直せ」

「これ作成するのに3日かかったんです」

「とにかくやり直せ」

課長は背広を持ち外へ行った



「手伝うよ、大変でしょ?」

「間に合わなかったら先方に迷惑かけるよ?」

「お願いします」

課長に言われた事思い出した

このことかって

予想外に大変でした

「課長が動いてくれたおかげで明日中に納品できるんです」

「課長に柚木さんが手伝ってくれた事いったらびっくりして会社に戻ってくるそうなんです」


そうなんだ、課長が


「柚木さん彼いないんなら、俺と付き合わない?俺真剣です」

と言って私の両手をふさいでキスをした。

山辺君が目を開けた時課長がにらんでいた

「課長」とびっくりして飛び上がった。

見られた?ん んまさか?

「山辺、資料みせてくれ?」私の横を通りすぎて「柚木、ご苦労様、気をつけて帰れよ」

私の心にずきんときたと同時に涙が頬をったっていった