当時の亮は、昔の国際的犯罪組織デビルウォリアーズでアサシンをやっていた時の自分と今のブラックエンジェルの一人として働いている自分との間で揺らいでいた。「こんなことしていていいのか。」「人を殺していた自分に人を守る資格があるのか」「昔の自分を知っている人が現れたら」「秘密を知ったらバディの秋来(あきらい)は、自分を嫌うんじゃないか、怖がるんじゃないか」そんなことばかり考えていていつもぼーっとしていた。無気力で無愛想だった自分を秋来は、それでもいいと向かい入れてくれた。あの日もそうだった。亮は、高校2年最後の日を終えて家に帰る途中だった。亮は、早く帰りたいからといつもは通らない裏道を通っていた。すると目の前で女性が倒れた。自分と同い年ぐらいの女性。「ダイナマイトどこに行った出てこい」後ろから声がした。「あいつら。何処かで」亮は記憶を戻っていた。「あー、君脱走者だろ」女性に向かって言った。「はーはー脱走者」女性は何もわからなそうに言った。
「まさかお前…これ結構危険だな。ブラックウォリアーズには、世界全体的に三千万人以上いるて噂だからな。君立てるか」亮は一人で納得すると女性の手を取った。「痛い。む…」そこまで言うと女性は気を失ってしまった。亮は、お世話になっている医者に電話をすると目の前の女性を抱いて病院に向かった。