この恋が罪だとしても




「雨音さんと話したり、この教室にいると思い出すことはいくつかあるんだけど……。晴希くんとの記憶は……うぅっ」


「雪乃!?」


すると、急に北園さんが頭を抱えてしゃがみ込んだ。

それを、とっさに泉くんが支える。



「うっ……ごめんね……いつもの事だからっ」

「いつものって、普通じゃねぇーだろ!!」


本当に、普通の痛がり方じゃない。


今こそ少し落ち着いてきたけど、さっきはもっと痛そうに顔を歪めていた。