「安心して、もう北園さんには近づかないから」
それだけ、ハッキリと伝えた。
もしも、北園さんが助けを求めている時は、しょうがないとして……。
私から北園さんや泉くんに関わることはしない。
もう、2人を傷つけたりしたくないから。
「そうじゃなくて……」
――キーンコーンカーンコーン。
泉くんの言葉は、授業終了のチャイムにかき消された。
そのチャイムに合わせて、私は教科書の端をトントンと揃える。
「おい、雨音……」
「梓ちゃーーんっ!!」
泉くんが私に話しかけようとした瞬間、図ったかのようなタイミングで私を呼ぶ大きな声。
こんなことするバカは1人しか思いつかない。


