きみを想う度、私の心には雨が降っていた。
大好きなきみの、一番大切な人の記憶を奪ってしまった私。
一生幸せになる事は出来ないと思っていたのに……。
私は今、きみに恋して、通じ合う幸せを知った。
「止まない雨って、無いんだね……」
そっと唇を離して、私は虹のかかる、雨上がりの空を見上げる。
「そうだな、悲しくても辛くても、乗り越えた先は晴れ渡ってて……」
「幸せが待ってるんだ……」
私達は手を繋いで、2人顔を見合わせると微笑み合う。
あぁ、私は今すごく……幸せだ。
「幸せにする、梓。二度と悲しませたりさせねーから」
「私も……晴希くんと幸せになりたい」
そう、どんなに辛くても、止まない雨はない。
私の心の雨もやんで、目の前に広がる青空のように晴れ渡ってるから。
だから、今はこの罪さえも愛しい。
2人を照らすこの太陽の光が、これからの未来も明るく照らしてくれる、そう信じて……。
私たちはもう一度笑顔を交わしたのだった。
END


