「は、晴希……く、ん……」
「ハハッ、すげー赤い顔」
晴希くんは、眩しそうに目を細めて、私を見つめる。
その眼差しは優しくて、なんだか落ち着かない。
だけど、晴希の笑顔を見てやっぱり思うんだ。
「大好き……」
きみがたまらなく好きだって。
「っ……俺も好きだ、梓。その名前を呼ぶのも、笑顔も、涙も……俺だけのものにしたいくらいに」
そう言って、いつの間に流れたのだろう。
頬の涙を、晴希くんの長い指で拭われる。
「触れても、いいか……?」
不安げに、不器用な晴希くんの震える指が、私の唇を撫でる。
「うん、晴希くんになら……私の全てをあげられるから」
そう言って笑えば、晴希くんはホッとしたように笑って、私の唇へキスを落とした。


