この恋が罪だとしても




***


――ザァァァァーーーッ。

屋上に出ると、強い雨音に笑みが零れた。

そう、あの日……泉くんと出会った日もこんな酷い雨だったから。


「すげー雨だな。お前と出会った日のことを思い出す」


泉くんは、雨雲を見上げて小さく笑った。

その横顔を見つめて、やっぱり泉くんも覚えててくれたんだと、嬉しくなる。



「本当にね、今日は天気予報あってたけど」

「そーだな、傘もちゃんと持ってきた」


私達はそんな軽口を言いながら、雨の雫が落ちていく様を見つめる。

あの日と同じ、沈黙がやってきた。