*** ――ザァァァァーーーッ。 屋上に出ると、強い雨音に笑みが零れた。 そう、あの日……泉くんと出会った日もこんな酷い雨だったから。 「すげー雨だな。お前と出会った日のことを思い出す」 泉くんは、雨雲を見上げて小さく笑った。 その横顔を見つめて、やっぱり泉くんも覚えててくれたんだと、嬉しくなる。 「本当にね、今日は天気予報あってたけど」 「そーだな、傘もちゃんと持ってきた」 私達はそんな軽口を言いながら、雨の雫が落ちていく様を見つめる。 あの日と同じ、沈黙がやってきた。