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教室に荷物を置いて雪乃と別れた私は、楽譜を手に1人で音楽室へとやってきた。
――ガラガラガラ……。
中に入ると先客がいて、私にヒラヒラと手を振る。
「お、来たきた〜」
「え、八雲??」
いつもならギリギリに来て、私のピアノを一曲聞いてから教室に戻るのに……。
今日は、私より早く音楽室にいるなんて……。
今日は、いつもの日常とは変わったことばかりが起きる。
「梓の顔が見たくてね〜」
その笑顔は相変わらず胡散臭い。
また、調子のいいことばっかり……。
「あのねぇ、また……っ」
そうツッコもうとして、口を噤んだ。
告白してくれて、しかもこれから断ろうとしているのに……。
八雲を傷つけるような言葉なんて言えない。


