この恋が罪だとしても




「だから梓も……泉くんとの未来を信じて」

「雪乃……」


そう言って笑いかける雪乃に、私は目を見開く。

あぁ、雪乃は強くて優しい人だな。


雪乃は私のことを羨ましいなんて言ってたけど、私は……。

私には無い明るさ、強さ、優しさをもつ雪乃のほうがずっと素敵だと思う。



「ほら、教室行こっ!」

「うん……」


雪乃の言葉に、背中を押される。
私達はゆっくりと、教室までの道のりを歩き始めた。


私、ちゃんと泉くんと向き合おう。


過去の罪に囚われるより、その罪も乗り越えてきみと……時を刻んでいきたいから。