「梓?」
声を上げた私に、八雲は不思議そうな顔をする。
「私……本当に……ごめんなさい。傷つけてばっかりで、どう償ったらいいのか、分からないっ……」
我慢出来ずに、涙がボロボロ零れた。
それを隠そうと、両手で顔を覆う。
「雨音……ちげー、お前のせいじゃ……っ」
「違うよっ、元はといえば私が、2人に出会わなければ、こんな風にみんなが傷つくことなかった!!」
自分でも驚くくらいに大きな声が出た。
それに、みんなが息を呑むのが分かる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…