「絶対に許さねぇ……」


ごめんなさいだなんて……言えなかった。

その言葉こそ、無責任で、軽い言葉に思えたから。


この日のことは、すぐに学校中に広がった。


「いくら北園さんが嫌いだからって、突き落とすなんて……」

「見た目大人しそうなのに」

「怖いよねぇ、見かけによらず」


私は、廊下を歩く度に顔の知らない生徒からも陰口を叩かれる。

それでも、私が犯した罪が大好きなきみを苦しめてしまったから……。

この痛みも苦しみも全て受け入れる。

これからの一生は、私が歪めてしまった2人のために使おうと、そう決めた。


だからきみを想う度、私の心には雨が降るんだ……。