この恋が罪だとしても



***



「んじゃー、教室に戻ろっか」

「うん……」


教室までの道のり、私の手を引いてくれる八雲に声をかけた。


「ねぇ、八雲……」

「んー?なぁに、梓」


八雲は、私を振り返ることなく歩き続ける。

あんな場面で、ドタバタだったけど……八雲、私に告白してくれたんだよね?


「あ、あの……」


なのに、八雲はいつも通りで、どうしていいのか戸惑う。

そこまで言いかけて、言葉を繋げない私に、八雲は小さく笑った。