*** 「んじゃー、教室に戻ろっか」 「うん……」 教室までの道のり、私の手を引いてくれる八雲に声をかけた。 「ねぇ、八雲……」 「んー?なぁに、梓」 八雲は、私を振り返ることなく歩き続ける。 あんな場面で、ドタバタだったけど……八雲、私に告白してくれたんだよね? 「あ、あの……」 なのに、八雲はいつも通りで、どうしていいのか戸惑う。 そこまで言いかけて、言葉を繋げない私に、八雲は小さく笑った。