「俺は……っ、クソッ……」 それが、誰にかけられた言葉なのか、泉くん自身に向けたものなのかは分からない。 でも、今苦しんでいる泉くんを慰めていいのは、私じゃない。 泉くんの彼女である、北園さんだけだ。 本当の本当に、さよなら……。 そう、別れを告げるように瞳を閉じれば、繋いだ八雲の手が、少しだけ強く握りしめてくれる。 それに力をもらいながら、私は八雲と一緒に、音楽室を出て行った。