この恋が罪だとしても




「俺だって、お前のことっ……」

「ふっ……うぅっ……」


泣きそうな泉くんの顔を見た瞬間、嗚咽とともにまた涙が零れた。


なんで私たち、出会ってしまったんだろう。

こんなに苦しいなら、泉くんに恋なんて……っ。

恋なんてしなきゃ良かっただなんて、何度思っただろう。


「行くよ、梓」

「っ……うん……」


これ以上、一緒いたら私たち……苦しいだけだよね。

そう思った私は、八雲に手を引かれて音楽室の入口へと歩き出す。