「っ……悪かった、本当に……」 「え……」 すると、私は包み込むように後ろから抱きしめられた。 それに、私は目を見開く。 「泣かせるつもりなんて無かった」 「っ……な、なんでっ……」 そう言って抱きしめているのが誰なのか……。 振り返らなくたって分かる。 この声も、抱きしめられる腕の強さも体温も、きみのことならすぐに分かるよ……。 「泉くんっ……」 後を、追いかけてきてくれたの? さよならって言ったのに、どうして……。