この恋が罪だとしても



「ごめん、ごめんね……っ」

「雨音、お前……」


さっき、ボールを投げつけられそうになった時、怖くて堪らなかった。

受け入れなきゃいけないって分かってるのに、傷つきたくないって、私は矛盾してる。

そして……信じて裏切られることが。


「すげぇ、震えてる……。おい、どこか痛……」


――ガラガラガラッ!!

泉くんが何かを言い終える前に、倉庫の扉が勢いよくしまった。

そして、ガチャンッと鍵が閉まる音がする。


「マジかよ……アイツら、閉じ込めやがった」

「……巻き込んじゃって……ごめんね、泉くん」


次は昼休みだし……。

午後の授業に出なければ、先生もおかしく思うはず。

見つけては、もらえると思うけど……。